新型インフル対策など説明/健康危機管理対策連絡会議
海洋危険生物発生状況も/宮古福祉保健所
2014年度第2回宮古福祉保健所管内健康危機管理対策連絡会議が22日、宮古福祉保健所で開かれた。医療機関や関係機関の代表者らが参加し、「新型インフルエンザ等感染症発生時の地域医療体制の整備」と、「今年度の海洋危険生物発生状況と対策」について保健所の担当職員から説明を受けた。
新型インフルエンザ対策について、県では13年10月に行動計画を策定している。担当職員は同計画について、対応策を「海外発生期から発生早期」と「感染期」の2期に分けて想定していて、早期では感染拡大防止策を、感染期に入ると被害軽減策に取り組むことを紹介した。
管内の医療機関を対象に行った調査では、39カ所ある医療機関のうち21施設が感染期の医療提供が可能で、3施設では入院医療の提供、8施設は時間外診療が可能と回答していることなどを説明。管内で感染期を迎えた場合には各医療機関が連携をして診療に当たる体制を提案した。
海洋危険生物被害については、今年度は12月末までに35件の被害が報告されていることを紹介。最も多かったのはカツオノエボシによるもので、前年度の1件から13件に急増したこと、強風時には大量に沿岸に押し寄せることがあることを指摘し、注意を促した。
解決策として今後は、リーフレット配布対象の拡大やマリンレジャー事業者らとの情報ネットワークの構築に取り組む方針を示した。
同会議は、管内の健康被害の発生に備え平時から管内関係機関との情報交換を行い、迅速、適切な即応体制を確保するために保健所が設置しているもので、今年度は9月に第1回を開催した。