関西直行便再開を報告/ANA
「調子良ければ運航延長も」
全日本空輸(ANA)の上席執行役員、稲田健也氏は23日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、宮古-関西直行便を今年6月から運航することを報告し協力を求めた。運航期間は9月30日までの4カ月間だが、稲田氏は「調子が良ければ、来年の運航延長も考える」と述べ、搭乗率などの推移を見ながら運航継続を判断する方針を示した。同直行便の運航は2006年10月以来、9年ぶり。
1日1往復で、運航時間帯は関西発が午前9時台、宮古発は午後0時台を予定している。使用機材はボーイング737で、座席数は120~176席。
稲田氏は「直行便ができると、既存路線と組み合わせでツアーパターンも増えてくる」と述べ、波及効果を期待。「宮古島は冬も暖かいので通年運航のチャンスも出てくるかもしれない」と話した。
一方で稲田氏は「調子が悪ければ運航期間の縮小も考えられる」と述べ、市に送客の支援を要望した。
これに対し下地市長は「関西郷友の皆さんが(宮古へ来る場合)那覇で乗り換えるのが不便だと言っていた。関西からストレートに来られるのは本当にありがたい」と直行便の再開を喜んだ。
下地市長は10月1日が合併10周年になることや、記念事業としてフラダンス大会が開かれることを紹介し「10月まで運航できないか」と打診したが、稲田氏は「定期便が就航しておれば、臨時便は飛ばしやすい」と述べるにとどめた。
その上で、「地方創世の一環で、どの地方自治体も観光客を東京や大阪、海外からも誘致したいと考えている。私たちも送客に頑張りたい」と語った。
ANAネットワーク部主席部員の小池定範氏、マーケティング室ネットワーク部担当課長の兵頭素子氏、沖縄支店販売部長兼宮古支店長の香取尚氏が同席した。