ニコンがカメラ寄贈/来間小中フォトプロジェクト
島の子供たち大喜び
来間小中学校フォトプロジェクト実行委員会(砂川葉子委員長)に対して、デジタルカメラなどの光学機器の大手メーカー「ニコン」がこのほど一眼レフのデジタルカメラとコンパクトデジタルカメラを寄贈し、新品のカメラを受け取った島の子供たちを喜ばせた。同実行委員会が24日、来間離島総合センターで寄贈を受けた経緯について報告した。
砂川委員長によると、「沖縄の離島の学校にカメラを贈る」運動を展開しているメンバーの1人で、来間島で子供たちに撮影の仕方などを指導してきたニコンに勤務する田中昭史さんが子供たちからの要望を受けて今回のプレゼントとなった。
寄贈されカメラは一眼レフカメラのレンズセット一式とコンパクトデジタルカメラ10台。
砂川委員長は「まさか一眼レフまで寄贈してくれるとは思っていなかったのでびっくりしている。子供たちはこれまで中古のカメラを使っていたので新しいカメラをもらって、みんな喜んでいる。頂いたカメラは子供たちだけでなく、来間島を訪れた観光客に貸し出すことなども検討している」と話した。
児童を代表して、来間小学校の大内芽衣さん(5年)は「とってもうれしい。カメラはその瞬間が記憶に残せるところが大好き。頂いた新品のカメラで来間島の動物や自然をいっぱい撮影したい」と笑顔で話した。
このプロジェクトは、2012年に写真家・比嘉良治さん(名護市出身、ニューヨーク在住ロングアイランド大学名誉教授)や田中さんらによる「沖縄の離島の学校にカメラを贈る」運動で、当時の来間小中学校にカメラが寄贈されたことがきっかけでスタートし、現在も活動を展開している。
これまで、子供たちが撮影した島の風景や人々の写真展は、東京と大阪で開催され、4月14日からは那覇市の那覇市民ギャラリーで行われる予定。