資料の提出拒否される/西里氏資格審査特別委
再度文書での回答を求める
西里芳明市議の議員資格を審査する第4回資格審査特別委員会(垣花健志委員長)が27日、市役所平良庁舎で行われた。西里氏が取締役を務める建設会社に社の定款など関係資料の提出を真栄城徳彦議長名で同社に求めたが、拒否されたことが報告された。委員会では提出拒否を受け、別の方法で会社の資料を取得することを確認した。また、今回の回答が西里氏本人からの口頭によるものだったことから正式に文書による回答を再度求めることも決定した。
前回の委員会では、西里氏が取締役を務める社の全容や事業内容を確認するため、社の定款と西里氏の当選1期目にさかのぼって決算書と市との契約書の提出を求めることを決めていた。
これについて垣花委員長は「決算書と定款については文書で資料請求したが本人(西里氏)から『資料提出はしません』との回答を得た」と説明した。
定款提出を拒否されたことを受け、委員会では法務局から「登記簿事項全部証明書」を議長名で取得することを決定した。
また、1期目にさかのぼった決算書と契約書の提出も拒否されたことから、2012年度からの同社と市との契約についての資料を市当局に求めていくことも確認した。
前回の委員会で確認した西里氏の1期目にさかのぼった決算書と市との契約書の提出について、今回の委員会では与党議員がその必要性について疑問を呈し、野党議員からは必要性を訴える意見が出され、激しく衝突した。
与党議員からは「僕らは調査委員会ではない」や「資格の有無を審議する委員会であり、大丈夫だというものを深く審議するものではない」などの意見が出された。
これに対して野党議員からは「議員資格を審査するためにも調査が必要だし、審査が必要。何も審査しないで大丈夫だと判断するのは乱暴すぎる」などの意見が出された。次回の委員会は2月6日に行われる。
同委員会は、西里市議が取締役を務める建設会社が市の公共工事を受注していたことが議員の兼業を禁じる地方自治法に抵触している可能性があるとして、昨年の市議会12月定例会で設置された。