発言の根拠を文書で要求へ/市議会特別委
仲間、西里両氏に
市議会議員の仲間賴信氏の一般質問での発言をめぐる処分要求に関する市議会特別委員会(嵩原弘委員長)の第3回委員会が29日、市役所平良庁舎で開かれた。仲間氏には発言の根拠を文書で求めることを決めた。一方、仲間氏から「侮辱を受けた」とする市議の西里芳明氏にも、侮辱されたとする事実内容を文書で求める。委員会では両氏から回答を得た後で、仲間氏の発言が懲罰に値するかどうかを決める。
仲間氏は昨年の市議会12月定例会一般質問で「議員の兼業禁止の規定」についての質問の中で、西里氏と同氏が取締役になっている会社名を名指しし、「多額の金が水増しされ、私腹を肥やしている」などと発言した。
このため西里氏が「侮辱を受けた」として、本会議に処分要求を提出したことから特別委員会が設置された。
地方自治法第133条の既定では「普通地方公共団体の議会の会議または委員会において、侮辱を受けた議員はこれを議会に訴えて処分を求めることができる」とされている。
仲間氏は、西里氏が処分要求書を提出した後、再開された一般質問で「水増しして私腹を肥やしたということに対しては取り消しいたします。西里芳明議員、失礼しました」と陳謝した。
この日の委員会では野党や中立派の議員が、仲間氏が発言を取り消していることを指摘し「懲罰には該当しない」などとしたが、与党議員からは「処分要求を出されてから『失礼しました』ということにはならない」と、処分要求に対する議論を深めるべきだという意見が出され、与野党間で意見が分かれた。
委員の一人は「現段階では懲罰に値するか、値しないかの議論は平行線になる」と述べ、両氏に発言の根拠となる明確な資料の提出を求めていくことで一致した。
両氏への質問内容は嵩原委員長と議会事務局が素案を作成し、2月2日に委員会に諮る予定。