みやこ少年少女合唱団が40周年
関係者集い記念式典/団員ら合唱劇で喜び表現
みやこ少年少女合唱団の結成40周年記念式典と定期演奏会が7日、マティダ市民劇場で開かれた。歴代の団長やOB、その他多くの市民が来場し、40年の歩みを振り返りながら音楽による情操教育の充実に向けて決意を新たにした。演奏会では団員が躍動、オリジナル合唱劇を披露して結成40年の喜びを表現した。
みやこ少年少女合唱団は1974年7月に結成された。以来、毎週の練習や定期演奏会のほか、島内で開催される各種イベントに参加して花を添えてきた。
記念式典で宮国貴子団長は、合唱団を巣立った子供たちが立派な社会人として活躍していることやOBの支えを強調した。「演奏会の司会や運営に携わってくれるほか、指導者や世話係としても合唱団を支えてくれる。親子2代合唱団員である人も少なくない。また音楽関係の仕事やプロの演奏家として活躍している人もいる」と紹介した。
その上で「思い出に残る合唱曲や現団員とのコラボで40周年に花を添えてくれることをうれしく思う。音楽を通して子供たちの純粋な心を感じ取っていただければ幸い」と話した。
下地敏彦市長(代読)は祝辞で「合唱団の活動を続けることが児童生徒の心を豊かにし、協調性を大切にする児童生徒の育成につながると期待している」と話して結成40年を祝った。
合唱団のリーダーを務めている上原愛音さん(北中3年)は「今まで生きてきた時間の大半を大好きな場所で過ごし、大きく成長することができた」と支えてくれた関係者のすべてに感謝を込めた。「周年という年の卒団生であることを誇りに生きていきたい」と喜びの言葉を話した。
この後、少年少女合唱団の発展に貢献した佐渡山力さん、国仲克紀さん、友利洋子さん、上原美智子さんに感謝状を贈呈し、その活動と功労をたたえた。
式典後に記念演奏会が幕開け。団員の子供たちが元気いっぱいの歌声を会場全体に響かせた。
この日最も会場を沸かせたのが大ヒット映画「アナと雪の女王」を基にした合唱劇だった。映画の登場人物に扮(ふん)した団員がストーリーに合わせて歌いながら演技。愛らしく歌って踊る子供たちの姿に観衆は大拍手を送った。
最後は今期で卒団する上原さん、久松中3年の粟国南さん、平良中3年の下地春斗君、大野萌夏さんに卒団証書を授与。中には思い出が詰まった合唱団での活動を振り返って感極まり、目に大粒の涙を浮かべる生徒もいた。
エンディングは全員で合唱し、団員と聴衆が共に結成40周年を喜び合った。