糖度13・86度、品質は上昇/宮糖城辺工場
操業1カ月、4万㌧余搬入/多良間14・58度と高水準
宮古製糖の城辺工場と多良間工場がそれぞれ操業1カ月を迎えた。品質は右肩上がりで上昇しており、城辺工場の平均糖度は13・86度で8割以上の原料(サトウキビ)が基準糖度をクリアしている。一方の多良間工場の糖度は14・58度と高水準を維持している。今期のサトウキビは豊作型。宮古地区全体で34万㌧の生産量が見込まれている。
宮糖工場は先月7日に今期操業を開始。6日現在の累計で4万1077㌧の原料を受け入れている。
累計値の糖度区分別構成比は、基準糖度帯(13・1~14・3度)に達している原料が全体の52・25%、糖度帯以上の原料も29・56%と高い比率だ。基準以下は20%を切っている。
生産農家が受け取るサトウキビ代金は2万1908円(国の交付金含む)。
ここ最近の雨による原料不足が懸念されたが、好天の7日はハーベスターがフル稼動。同工場農務部によると、「今のところ(原料の不足で)工場を止めることはない。7日現在原料も十分ある」としている。
一方、多良間工場は操業開始当初から高品質取引が続いている。これまでの累計平均糖度14・58度は、伊良部工場に次いで地区内2番目の実績となる。
操業開始約1カ月で7351㌧の原料が搬入されており、糖度区分別構成比は基準糖度帯以上の原料が全体の63・15%を占める。基準帯は30・12%で基準以下は僅か6・73%だった。
農家が受け取るサトウキビの代金は2万2598円と高値が付いている。
宮古地区の今期サトウキビは豊作型。台風の被害が少なかったことや、生育旺盛期の5月から8月に適度な降雨に恵まれて順調に生育したことなどが要因。9~10月の少雨傾向も最小限の被害で食い止めた。