「大人が襟を正そう」/青少年の健全育成
7人が活動内容を発表
2014年度青少年育成活動報告会(主催・宮古島市青少年育成市民会議)が21日午後、市中央公民館で開かれた。四つの中学校区と宮総実、宮古島署、市教育委員会の代表が活動内容を報告した。宮古島署の平良美由紀さんは家庭内教育の充実を訴え。飲酒や喫煙の防止に向けては「私たち大人がしっかりと線引きしなければならない」などと指摘し、子供が非行行為に走らないよう大人が襟を正すことの重要性を説いた。
この日は、池間中学校区の与那覇康隆さんをはじめ狩俣の根間徹さん、砂川の砂川明寛さん、佐良浜の善平範己さん、宮総実の神里正太さん、宮古島署の平良さん、市教育委員会の髙江洲恵伝さんの7人がそれぞれの活動内容および実績と課題を報告した。
宮古島署の平良さんは14年における少年非行概況を報告した。高校生や有職少年、無職少年の補導は減少しているとしたが、中学生の補導が増加傾向にあることを挙げ、不良行為少年の低年齢化を懸念した。
平良さんは「いろいろな子供と接してきたが、家庭が大事だということを実感している。大人がやっていることを子供たちは『楽しそうだ』とまねしている部分がある」と述べた。
その上で「宮古の場合は比較的大人が寛容な部分が見受けられる。大人が意識を持ってしっかりと線引きをすれば子供の飲酒や喫煙は減ると思う」と話し、子供が飲酒や喫煙行為に手を染めない家庭内での活動の充実を呼び掛けた。卒業シーズンの3月は不良行為が増加する傾向にあることも指摘。「不良行為から事件・事故に巻き込まれる可能性もある。そういうことが起こらないように今年も皆さんの協力をお願いしたい」と話した。
ほかの発表者もそれぞれの活動内容を発表。参加者との質疑応答で課題を整理し、青少年育成活動の一層の充実を誓った。