2016年度内に供用開始/宮古空港国際線施設
【那覇支社】県議会(喜納昌春議長)の2月定例会は2日、初日の一般質問を行い、自民党の座喜味一幸氏ら2会派の7氏が登壇した。
座喜味氏が「地方消費税清算金などの歳入が、2015年度一般会計予算を過去最大規模に押し上げた要因だ。消費税増税に反対した選挙公約と矛盾しないか」とただしたのに対し、翁長雄志知事は「昨年4月に消費税率が8%に引き上げられた後、個人消費が押し下げられ全国的に景気回復が遅れている中、消費経済に影響を及ぼすさらなる税率の引き上げは、すべきでないと反対した」と強調した。
宮古空港の国際線ターミナル・CIQ(税関・出入国管理・検疫施設)の供用開始時期について、末吉幸満土木建築部長は「国際線旅客施設はCIQなどと調整しながら、施設規模や配置計画を検討している。現在、基本設計を実施して15年度に実施計画を策定し、16年度内に供用できるよう取り組む」と明らかにした。
石垣ー多良間、波照間の航空路線開始予定について、謝花喜一郎企画部長は「多良間村や第一航空などで構成する石垣拠点航空路線開設検討協議会で、15年度3月末までに運航ダイヤや就航までのスケジュール、地元の需要喚起策などを明確化した石垣拠点航空路就航基本計画(仮称)を策定し、就航に向け取り組む」と説明。その上で「国土交通省の事業計画の認可や第一航空乗務員の実施訓練などに約半年の期間を要することから、就航開始は16年度下半期をめどに準備を進めている」と話した。