南部忠平杯GG廃止/市議会総務財政委
宮古島市 県外参加者が激減
県内外のグラウンドゴルフ愛好者が集う南部忠平杯宮古島大会が廃止される方向だ。県外からの参加者が激減していることが主な要因。きょう10日に開かれる実行委員会の総会で正式決定する。9日の市議会総務財政委員会の予算審議で市当局が明らかにした。
南部忠平杯は1988年にスタートした。全国各地でグラウンドゴルフブームが熱を帯び、参加者は右肩上がりで推移した。
市のまとめによると、最も参加者が多かったのは第9回大会の964人。県外から220人、地元を除く県内からは178人が参加した。過去の大会では台湾からの参加もあった。
しかし、ここ数年は減少の一途をたどり、前回27回大会は県外28人、県内も128人と少なかった。
この現状を踏まえて市が廃止する方針を決定。2015年度当初予算案に関連予算を計上しなかった。
9日の総務財政委員会では、市観光商工局の下地信男局長が廃止する理由を説明。島内外の愛好者がスポーツで交流を深める事業の目的を挙げ「県外からの参加者が激減しており、事業の目的は終了している」と話して理解を求めた。
この日の総務財政委員会では、15年度の一般会計当初予算案を審議。当局の説明を受けながら関連質疑を行った。14年度一般会計補正予算案の採決も取り、賛成多数で可決した。