27年の歴史に幕/南部忠平杯GG廃止
実行委総会で可決
第27回南部忠平杯グラウンドゴルフ宮古島大会実行委員会(実行委員長・長濱政治副市長)の総会が10日、市総合体育館で行われた。同大会の廃止議案が提案され可決されたが、一部委員からは廃止の判断に不満の声も上がった。しかし、県外からの参加者が減少している状況から継続は困難として廃止案については可決となり、同大会は27年の歴史に幕を閉じることとなった。
廃止議案では「27回の大会を通して広く国民の『楽しむスポーツ』の意識を高揚するとともに県内外のグラウンド・ゴルフ愛好者の交流を深めるという趣旨の実現に向け貢献してきたが、島内外からの参加者が大幅に減少してきたことからその役割は果たしたと思われる」との理由が示された。
この説明に対して、グラウンドゴルフ協会関係者から「伊良部大橋が完成した今年は県外からの参加者が大会に参加して大橋を渡ることを楽しみにしていた。タイミングが悪すぎる」や「この問題は、市が大会予算を計上しないとの話から始まった。財政問題が理由なのか参加者の減少が理由なのかはっきりしない」など不満の声が出された。
大会廃止について、長濱実行委員長は「予算を査定する財政当局は前回大会で県外から28人しか参加しないことについて『これは終わっているのではないのか』という理屈に勝てなかったので予算も計上されなかったと思う。実際に開催されている全国大会での参加者数はそんな数ではない。この大会はこれで終えて、新たな考え方が構築できるのであれば構築したい」との見解を述べた。
廃止案のほか、27回大会の実績が報告されたほか、歳入歳出決算の認定も行われた。
1988年にスタートした南部忠平杯。全国的なグラウンドゴルフブームもあり参加者は右肩上がりで推移した。
市のまとめによると、最も参加者が多かったのは第9回大会の964人。県外から220人、地元を除く県内からは178人が参加した。過去の大会では台湾からの参加もあった。
しかし、ここ数年は減少の一途をたどり、前回27回大会は県外28人、県内も128人と少なかった。