手作り弁当で英気養う/高校入試昼食
県立高校一般入試初日が行われた10日の昼、入試会場となった市内各高校の校庭や体育館では受験生を家族らが手作り弁当で激励する、宮古島の風物詩とも言える光景が見られた。受験生は午後からの試験に向け、愛情のこもった弁当と家族からの励ましで英気を養っていた。
一般入試を208人が受験する宮古高校には、午前中2科目目の終了時間が近づくにつれ、正門前には重箱や大きな弁当箱、敷物などを抱えた受験生の家族や親類らが多数、詰め掛けた。
試験終了を告げるチャイムが鳴り受験生が校舎から出てくると、迎えた家族らは午前の試験の出来具合を聞いたり、励ましの言葉を掛けた後、手作り弁当を広げて会話とともに食事を楽しみながら緊張をやわらげた。
同校普通科を受験する羽地諒さん(下地中)は「緊張はしたが、試験は普段通りにできたと思う。家族が昼、弁当をもって応援に来てくれるのはとても心強い。午後と2日目の試験も万全な状態で臨みたい」と語った。
父隆男さんは「試験ということで不安はあるが、合格を願うだけ」、母和枝さんは「おにぎりでだるまを作ったり、縁起を担いでいろいろなものを丸い形にした。受験勉強を一生懸命に頑張っていたので、合格してほしいとの思いを込めて前日の夜から準備をして作った」とそれぞれ話した。