改憲暴走止くいめよう/みやこ九条の会が学習会
みやこ九条の会(仲宗根将二・下地学・長濱幸男代表世話人)主催の学習会が14日、宮古教育会館で開かれた。参加者らは「安倍政権の危険な憲法9条を根底からくつがえす『戦争立法』と改憲の暴走をくい止めるには」をテーマに考え、安倍政権の改憲暴走のストップを訴えた。
ネットワーク九条の会沖縄事務局長の加藤裕弁護士がテーマに沿って講演した。
加藤弁護士は「これまで政府解釈が示してきた自衛権行使の3要件の一つに『我が国に対する急迫不正の侵害』がある。しかし安倍政権では、その要件を外すことで無制約に進めようとしている。そして新たな3要件の一つに『我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがあること』としている」と指摘した。
全国の「九条の会」がこのほどアピールした文書も参加者には配布された。アピールでは「安倍晋三内閣は、政府自らが60年以上にわたって違憲としてきた集団的自衛権行使に踏み出し、自衛隊恒久派兵法制定など、自衛隊が海外の他国の軍隊と肩を並べて軍事行動ができるようにしようとしている」と指摘。「これは憲法9条を根底から破壊するもの」とし「その先には、憲法に『国防軍』を明記するなどの明文改憲が控えている」と危機感を募らせている。
きょう15日午後、東京で九条の会全国討論集会が開催される予定。