宮古独自のEVが完成
スポーツカータイプ 披露セレモニー
宮古島オリジナルEV(電気自動車)完成披露セレモニーが25日、市役所平良庁舎で行われた。関係者が出席し、宮古島で造られた初のEVの完成を祝った。試乗した下地敏彦市長は「エコアイランドを宣言し、環境に優しい施策をどう発信していくかということが形として現れた」と喜んだ。EVは車高が低いスポーツカータイプ。1人乗りで最高時速30㌔。8時間充電で100㌔走れる。
同事業は、スマートエネルギーアイランド基盤構築事業の一環。「小型電気自動車事業化モデル実証事業」として2012年から3年間実施し完成にこぎ着けた。
セレモニーであいさつした下地市長は「EVはナンバープレートもあり、公道も走れる。県内外に広めていけば、環境に優しい日本や地球に貢献できる」と話した。
市議会の真栄城徳彦議長は「循環型社会の構築のみならず、宮古島の物作りを担う人材育成や産業と観光振興に資する取り組み」と評価した。
小型EV車製作協議会の富山忠彦会長は「物作りの力を結集したメードイン宮古島の電気自動車」と胸を張り、下地市長、真栄城議長とともに除幕のひもを引っ張った。
EVの製作に携わった宮古工作倶楽部の高橋功さんは「試作車はモーターパワーが低く、坂道が弱点だったが完成車両はこれを克服した」と語った。廃棄ゴルフカートを引き取り、その部品を最大限に利用するなど徹底したリサイクルにも取り組んだ。