12幼稚園で預かり保育
4月から受け入れへ/市教委が要綱を決定
子ども・子育て支援新制度への移行によって5歳児の午後の預かり先がなくなる「5歳児」問題で、宮古島市教育委員会は25日、市幼稚園預かり保育実施要綱を決定した。これにより4月から全園児を対象とする午後の預かり保育が実施される。平一、北、南、東など12園が受け入れる。保育料は月額5000円。
対象園は▽平一▽北▽南▽東▽久松▽鏡原▽西辺▽狩俣▽宮島▽池間▽西城▽城辺▽福嶺▽砂川▽下地▽上野▽佐良浜▽伊良部-。
このうち預かり保育を実施するのは狩俣、宮島、城辺、福嶺、砂川、伊良部を除く12園となる。
狩俣と宮島の園児は池間幼稚園で、城辺、福嶺、砂川の園児は西城幼稚園、伊良部の園児は佐良浜幼稚園で受け入れる。各園への迎えは担当職員が行う。
預かり保育の利用形態は通年と一時利用がある。対象となる園児は要綱に定める全園児で、その保護者に対象要件がある。
定員は1学級当たり30人以内とするが、市長が必要と認める場合は36人以内まで受け入れる。預かり保育の実施日は土、日曜日などを除く4月1日から翌年の3月31日までとする。
預かり保育を希望する人は園を通じて申込書を教育委員会に提出する。
「5歳児」問題とは、支援新制度に移行することで5歳児が学童保育を利用できなくなることを指す。このため、4月以降、5歳児の預け先について父母らが不安を募らせていた。
今回、幼稚園での預かり保育が決定したことで父母らの不安は一定程度解消される。これまで幼稚園での預かり保育は下地と鏡原のみで実施されていた。