緊急時受け入れを要請/市地域自立支援協
医療要す児童を宮古病院で
宮古島市地域自立支援協議会(松川英文会長)は26日午前、県立宮古病院の安谷屋正明院長に対し、医療ケアが必要な児童の緊急時の受け入れを要請した。安谷屋院長は要請の趣旨に理解を示した上で「今すぐできるという話ではないが、人的な問題、病床数をどうするかといったことも含めてその中で検討していきたいと考えている」と述べた。
現在、宮古島市で酸素の吸引や吸入、導尿、インスリン注射、血糖測定などの医療的ケアが必要な児童は21人おり、その家族が主な介護者となっている。
ただ、急な体調不良等によって児童の介護が困難になるケースがある。この場合は家族の中で調整をしたり、沖縄本島の施設で対応したりしているが、精神的にも経済的にも大きな負担を強いられている。
このような実態は、地域自立支援協議会が実施したアンケートでも判明。緊急時に預けられる人や場所がないといった答えが大半を占めたという。
要請は市役所平良庁舎で行われ、協議会の松川会長が「安心して子育てができるように、貴院にて家族の緊急時の本人受け入れを実施していただきたい」とする要望書を提出した。
これに安谷屋院長は「4月から家庭医療センターを立ち上げる。これとの関連も含めて対応を検討していきたい」などと答えた。