市、同志社大と協定締結
学習活動支援し交流図る/市長と村田学長が署名
教育と研究交流を目的とした宮古島市(下地敏彦市長)と同志社大学(村田晃嗣学長)による包括協定締結式が26日、市役所平良庁舎で行われた。下地市長と村田学長がそれぞれ協定書に署名し、同協定を締結した。今回の協定を機に市と大学側は、さらなる連携強化を図り学生と市民が互いに学び合うよりよい環境の構築に向けて取り組んでいくことを確認した。
この協定は、同大学の教職員および市職員による教育、研究交流を促進するとともに両者の共同・相互企画事業等の推進を図ることを目的としている。
連携協力する事項としては、同大学学生への学習機会の提供および学習活動の支援▽市民への学習機会の提供および学習活動支援▽同大学の学生もしくは市民に提供する教育プログラム等の開発▽学官連携による共同研究の開発と実施▽その他、双方が必要と認める事項-となっている。
あいさつで下地市長は「今回の締結で市民と大学側との交流が図られることになる。さらに、島の人々にとっては学習活動の機会が増えることにもなるので大いに期待している。この取り組みを通して私たちと大学側との連携がさらに深まることを期待している」とあいさつした。
村田学長は「グローバル化の時代といわれているが、政府主導だけではなく今回のような地方自治体と大学といったような交流がこれからは大切になる。この協定がグローバル化時代の新しい協力のあり方のモデルケースになることを願っている」と述べた。
同大学は、2012年度から宮古島での各種実習や調査を実施してきた。宮古島での実習は、資源エネルギーの活用状況だけでなく、住民の期待、行政との関係、環境負荷などの課題について学び適正技術、社会システムのあり方などを理解する上で重要な活動と位置づけている。
大学側が市民を対象に実施する具体的な取り組みとしては、大学の教員による講演、講義、市内教育機関での出前講座などを予定している。