初の防災センター完成/下地与那覇地区
津波から住民守る/海抜11・5㍍、3階建て
下地の旧与那覇公民館跡地で建設が進んでいた与那覇地区防災センターの落成式が29日、関係者らが多数集い、同センターで行われた。宮古島市では最初の防災センターの完成。下地敏彦市長、与那覇自治会の長間健二会長、与那覇子供会の垣花祐太郞君(下地小6年)ら関係者がテープカットで竣工を祝った。
与那覇地区は海抜が低く、津波等の災害などから住民を守るため整備された。
与那覇地区(団地、皆愛を除く)は戸数が約190戸、人口はおよそ390人。この地区はほとんどが海抜3㍍未満。
下地市長は「このセンターの完成で、津波避難施設の充実と地域の防災体制の向上に大きく寄与すると期待する」とあいさつした。
長間会長は「防災センターが素晴らしく完成し、これまで以上に安心して生活できるようになった」と述べた。
同防災センターの総事業費は1億4000万円。鉄筋コンクリート3階建て。1階は床面積は25平方㍍で倉庫。2回は225平方㍍で研修等避難室と給湯兼備蓄室など。3階は25平方㍍で備蓄室となっている。収容人数は400人。
同センターにはラジオ、カセットコンロ、毛布、応急処置セットや避難所用の間仕切りなどが備蓄されている。また市役所の防災担当課との連絡用にPHS電話も設置されている。
式典後は、参加者が防災センター内を回り、備蓄品などを見学した。
現在、伊良部島に防災センターが建設中で、今年8月に完成の予定。池間島の防災センターは実施設計に入っている。