池間六段が全勝優勝/第37期宮古本因坊戦
26年ぶり11度目/実力を存分に発揮
宮古毎日新聞創刊60周年記念の第37期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)決勝リーグが29日同教室で行われ、池間博美六段が全勝優勝した。本因坊戦に復帰後、5年目に返り咲いた。池間さんの優勝は26年ぶり11回目。日ごろの実力を存分に発揮した。
決勝リーグの参加者は第36期本因坊の知念一将六段、1次予選の勝者池間博美六段、平良博彦六段、真栄城佑次六段。宮古のトップレベルの打ち手がそろった。
1回戦の相手はくじ引きで決め、池間は真栄城と師弟対局。勝ったかに見えた真栄城は、最後に大石の死活を見損じ惜しくも敗れた。知念は乱戦を制した。
2回戦は勝者と敗者が対戦した。真栄城-知念戦は知念が自陣で黒石を取り損ね逆転を喫した。地の取り合いとなった平良-池間戦は、池間が6目半差で押し切った。
2勝の池間が勝てばすんなり優勝という、知念との3回戦は迫力あふれる大一番となり、観戦者は固唾をのんで見守った。中盤のコウ争いで、池間はコウの所をツギ優勢を確信。知念の勢力範囲の右上隅で生きて、乱戦にほぼ決着を付けた。
池間は「本因坊戦5回目の挑戦で、運よく取れた。1回戦の真栄城との碁は9分9厘負けていた。真栄城は今後、勝ち切ることが課題になる。60周年の節目の年に勝てたのはうれしい」と喜びを語った。
閉会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は池間の優勝を祝福し、記念大会が大勢の参加で盛り上がったことに感謝した。準優勝の真栄城さんには最年少の本因坊になるようにとエールを送った。