認知症の正しい理解を/家族会設立
会長に長濱さん
認知症の人とその家族への支援や援助などを目的とした「認知症家族会みやこ」が10日、設立した。毎月勉強会などを開催し、正しい知識を持って当事者と家族が安心して暮らせるまちづくりを目指す。会長には長濱隆さんが選ばれた。
認知症は、誰でも起こる可能性のある脳の病気といわれている。宮古地区には約2600人(介護認定登録認知症数)いるとされ、高齢者に占める割合は高いといわれている。しかし、地域の理解や社会的受け皿の整備が十分といえず、正しい知識の普及や家族の悩み、不安の解消が急務とされてきた。
設立に向けた「準備会」では、勉強会やフォーラムなどを開催、環境整備を図りながら今回の設立にこぎ着けた。県内では、沖縄本島北部と南部にそれぞれ家族会が設立されているという。
宮古福祉保健所で開かれた設立総会では、会則や事業計画、予算、入会案内などを決めたほか、役員選出を行った。
会則では、会の目的に①認知症と認知症の方への理解を深める②認知症の人と家族への支援・援助を行う③認知症の人およびその家族の福祉の増進に寄与する④認知症の専門的な治療と介護の向上および福祉の充実を図る-を掲げた。
同会は設立後、同所で一般の人たちを対象とした説明会を開催。うむやすみゃあす・ん診療所院長の竹井太さんが認知症の症状や現れ方、診断された時にどう対処するかなどをスライドを使って分かりやすく説明した。
家族会みやこの役員は次の皆さん。
会長=長濱隆▽副会長=津嘉山功栄、仲里千代子▽会計=新里米子
事務局はうむやすみゃあす・ん診療所(電話73・3854)、デイサービスセンター宮古ぷからす館羽地さん(電話090・1946・4675)