地下ダム資料館 入館者は6798人/2014年度実績
学習の場として定着/2年連続減少は課題
城辺福里にある宮古島市地下ダム資料館の2014年度実績がまとまった。入館者は6798人で、前年度と比べて338人減少したが、大幅な落ち込みはなかった。ただ、2年連続で入館者が減少していることは課題の一つ。地下ダムの概要が分かる貴重な資料館を維持していく上でも一層のPRが求められる。
同館によると、来館者は観光客や修学旅行の生徒のほか、島の児童生徒や外国人も多く訪れるという。
広く学習の場として定着しているが、世界でも類を見ない大規模な地下ダム施設の概要が一目で分かる資料館は、観光コースとしても注目を集めつつある。
14年度の入館者の内訳をみると、一般が最も多い5259人。学生は369人が来館した。児童・生徒は201人となっている。
月平均の入館者数は567人。11月の入館者が1025人と突出、修学旅行で島に訪れる生徒たちの利用が数字を押し上げた。7月の入館者も高く、958人が来館している。
地下ダム資料館は2005年に開館。地下ダムを観光に活用し、地域の活性化を図ることを狙いに旧城辺町時代に建設された。
館内には巨大な3軸ドリルのほか地下ダムの模型も展示されている。断面構造の模型は、雨が地層に浸透していく様子やファームポンドに揚水される水、スプリンクラーを使って散水する様子が光の動きで分かるように設計されている。
地下ダムからファームポンドまで水をくみ上げるイメージを体感できる「人力ポンプ」のコーナーなどもあり、子どもたちが気軽に地下ダムを学べる施設として注目されている。
2010年度には年間入館者が4257人まで落ち込んだが、その後は持ち直し翌11年度は5481人に増えた。12年度になると前年度比2645人増の8126人が入館した。
13年度は7136人と再び減少に転じているが、14年度を含めて大幅な落ち込みはない。ただ、2年連続で減少している点は課題の一つに挙げられる。
開館時間は午前9時30分から午後6時15分(受付は午前9時30分から正午、午後1時から同5時30分)。休館は月曜日。入館料は一般個人300円、同団体250円、学生個人は200円で同団体は150円。児童生徒は個人100円、同団体50円となっている。