宮古経済振興に全力/商工会議所設立40周年
記念式典で節目祝う/永年勤続従業員の表彰も
宮古島商工会議所の設立40周年記念式典が3日、平良のマティダ市民劇場で開催された。会員ら関係者多数が集い、40年の歴史を振り返りながら一層の発展に向けて決意を新たにした。下地義治会頭は「使命と責任を全うすべく、この宮古経済の活力に意欲的に取り組んでいく」と誓った。式典では永年勤続優良従業員の表彰も行われ、41企業110人が表彰された。
宮古島商工会議所は1924年の荷主協会から誕生した組織。33年に宮古商工会を前身にスタートしてからは幾多の組織変遷をたどり、75年に現在の商工会議所法に基づく沖縄宮古商工会議所として発足した。
設立から40年、宮古島市の経済成長を積極的に推進する原動力として地域の経済界をけん引してきた。2005年には市町村合併に伴い宮古島商工会議所に改称している。
式典で下地会頭は、社会情勢の変化を踏まえ「生き残りをかけた事業を進めていかなければならない」などと主張。組織基盤の改革を進めるとともに、「圏域の中小・零細企業の経営支援策を積極的に進め、『支持され、頼りになる』商工会議所を目指していかなければならないと決意を新たにしている」と述べた。
この後、日本商工会議所連名表彰(商工会議所議員永年勤続表彰)として日進電気土木の川満建助さんとのむらの野村安潤さんを表彰し、栄誉をたたえた。
引き続き、商工会議所会員企業の永年勤続優良従業員110人を表彰。長年にわたり社業の発展に尽くしてきた功労をたたえ、一層の活躍に期待を込めた。
表彰後に来賓祝辞があり日本商工会議所の三村明夫会頭(代読)は「頼りになる商工会議所として高い評価を得ていることは心強い限り。引き続き地域のけん引役としてより一層大きな役割を果たすことを強く期待している」と述べた。
翁長雄志知事(代読)は40周年を祝福した上で「県政に対する理解と、県内中小企業の振興に引き続き尽力を」と協力を求めた。
下地敏彦市長は「宮古島商工会議所が果たす役割は大きい。宮古島の産業振興と経済発展に力添えをいただきたい」と期待した。
県商工会議所連合会の國場幸一会長(代読)も「これまでの歴史と伝統を守りながら、地域経済発展のリーダーシップを発揮するとともに沖縄経済の発展に寄与することを期待する」とさらなる活躍を促した。
最後に永年勤続優良従業員を代表して昭和建設工業の川田義徳さんが「今回の受賞は各々の力で受賞したものではなく、経営者はもとより、同僚職員の日ごろからの温かい支援と協力のたまもの」と述べ、関係者への感謝を謝辞に込めた。
式典後は市内ホテルで祝賀会が催され、参加者が商工会議所40年の歩みを振り返りながら、同所のさらなる発展と宮古経済の一層の発展を誓い合った。