43万人余で過去最多更新/14年度入域観光客数
前年度比3万人増/大橋開通、チャーター就航など要因
2014年度の宮古島市への入域観光客数が前年度比3万159人増の43万550人と過去最多記録を更新したことが7日、市観光商工局のまとめで分かった。月別入域客数では12月のみが前年同月実績をわずかに下回っただけで、それ以外の月はすべて前年を上回った。市では入域客数の増加について、宮古島の認知度の向上と伊良部大橋の開通、チャーター便の就航などが要因と分析する。
入域観光客数のこれまでの記録は12年度の41万3654人が最多で、14年度はそれを1万6896人上回る結果となった。
月別入域観光客数が最も多かったのは9月で4万7449人。次いで8月の4万6383人、7月の4万5426人。3月も4万4171人と4万人台を達成した。前年比で増加人数が最も多かったのは7月で5758人増、次いで3月の5243人増。増加率が最も高かったのは前年の2万3530人から14・74%(3468人)増加した5月、次いで3万9668人から14・52%増加した7月。
12月は前年実績を下回ったものの、減少数は22人(0・07%)と小幅にとどまった。
過去最多記録を更新したことについて下地敏彦市長は「首都圏でのプロモーション活動やチャーター便就航の要請を続ける中で、宮古島の存在が認知されてきたのだと思う。伊良部大橋の開通効果も大きい」との考えを示した上で、「今年度は市制10周年の記念イベントも開催されるので、43万人を上回ることができると思う。受け入れ態勢をしっかりと整えたい」と語った。
市観光商工局の下地信男局長は43万人という数字について「42万人から42万5000人を見込んでいたので予想以上に伸びた」との感想を語った。増加の要因としては、宮古島の認知度の向上▽伊良部大橋の開通▽フジドリームエアラインズ(FDA)などのチャーター便就航-を挙げる。「3月の入域観光客数が大きく伸びたのは伊良部大橋開通の効果だと思う。昨年12月から小牧、静岡、松本をはじめ西日本各地からチャーチャーを就航させてくれているFDAは、1回の人数は多くないが各地から細やかに観光客を運んできてくれているので、観光客の新規掘り起こしに効果的」との考えを示した。
今年度の取り組みとしては、6月から9月まで全日空が関西-宮古直行便を就航させるのに合わせ、関西を中心に観光プロモーションを行う予定と話す下地局長。「観光協会と連携し、関西での宮古島の認知度を高めるPR活動を行い、関西直行便の定期便化を目指したい」と抱負を語った。