社会・全般
2015年4月10日(金)9:00
航海安全、大漁に感謝/池間島
伝統の祭祀「浜神願い」
伝統の祭祀「ヒダガンニガイ(浜神願い)」が8日、池間島の海岸で古式にのっとって執り行われた。島の最高聖地とされるウハルズ御嶽の責任者であるフゥズカサンマ(大司母)、神女たちが参加し、旧年中の航海安全と大漁に感謝し、向こう1年間の海上の安全、豊漁を祈願した。
この祭祀の起源はつまびらかでない。仲間グシ(地名)の浜で行うのが古くからの習わし。
参加者らは神酒や菓子類、豚肉のごちそうを供え、池間漁港の入口に向かって祈った。
祭祀は池間漁協(長嶺巌組合長)と池間自治会(波平三郎会長)が協力した。大鍋でつくる豚肉料理は漁師らが担当した。
参加した漁師は「ヒダガンニガイが無事終わり、安心して漁に行ける」と喜んでいた。