糖度14・75度と高品質/宮糖多良間工場
2万900㌧を搬入
【多良間】宮古製糖多良間工場は12日、2014-15年産サトウキビの搬入を終えた。1月5日からの累計搬入量は2万900㌧と前年並みだったが、平均糖度は14・75度と高く、前期の実績を1度上回る高品質だった。生産農家に支払われるキビ代金は、1㌧当たり2万2806円と高値となっている。
同工場の12日付搬入概況によると、糖度区分別構成比は、基準糖度(13・1~14・3度)に達しているサトウキビが全体の95%。このうち14・4度以上のキビは69・30%を占めるなど高品質を裏付けた。基準以下はわずか4・99%だった。
宮古地区では多良間工場を含めて3工場が今期操業を終了させているが、平均糖度は沖糖宮古が14・75度、宮糖城辺が14・09度と3工場とも14度を上回る高品質取引が行われた。
残るは宮糖伊良部工場のみ。同工場によると、順調に進めばきょう14日にも搬入を終える予定だ。
4工場への搬入量を合わせた地区全体の生産量は前期並みの32万㌧台が見込まれる。今期のサトウキビは台風の被害が少なかったことや生育旺盛期の5月から8月の適度な降雨に恵まれて順調に生育した。9~10月の少雨傾向も最小限の被害で食い止め、質、量ともに豊作型となっている。