キビ総代金は72億9000万円/宮古14-15年期キビ
宮糖伊良部搬入終了 生産量は32万2200㌧
宮古製糖伊良部工場は15日、2014-15年産サトウキビ(原料)の搬入を終えた。同工場への累計搬入量は6万1783㌧、これを含む宮古地区製糖4工場の合計搬入量は前期比4213㌧減の32万2206㌧となった。農家へ支払われるキビ総代金は前期比1億9480万円増の72億9000万円。生産量の減少を品質で補う実績となった。
宮糖伊良部工場は昨年12月11日に、地区内トップを切って操業を開始。当初から高品質取引が続き、累計の平均糖度は15・38度となった。
同社の15日付原料搬入概況によると、糖度区分別構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の原料が全体の84・72%を占める実績となった。糖度帯内の原料は13・39%、基準以下はわずか1・89%だった。
宮古地区4工場の中では最高品質で、工場では「申し分のない品質だ」と今期搬入を総括した。
これに伴って農家に支払われる1㌧当たりのキビ代金も2万3584円と4工場の中で最高額だった。
高品質の要因として同工場では「大きな台風被害がなかったことや、早熟の27号の普及が大きい」と気象条件や奨励品種の積極活用を挙げた。搬入量は「当初の見込みより若干下がっているが、反収も安定しており豊作型」としている。
同工場管内における収穫の方法は手刈りが70%を占めた。機械刈りは30%にとどまっているが、同工場では「今後機械化がさらに進んでいく」とみている。
伊良部工場の搬入終了で宮古地区全体の実績がまとまった。搬入(生産)量は前期よりやや減少しているものの、各工場とも品質の高さが際立った。
平均糖度が最も高かった伊良部工場に次いで沖縄製糖宮古工場、宮古製糖多良間工場、宮古製糖城辺工場ともに14度台だった。
これに伴って農家に支払うキビ代金も高く、1㌧当たりの平均で4工場とも2万2000円以上だった。