水難事故防止で海浜パト
ゴールデンウイーク注意喚起/防止推進協
多くの家族連れや観光客が、マリンレジャーなどを楽しむゴールデンウイークの連休を前に、市、宮古島署(瑞慶山力署長)、宮古島海上保安署(山本雅司署長)や観光施設など、関係団体から参加した約40人が30日、水難事故防止海浜パトロール(主催・市水難事故防止推進協議会)を実施した。シュノーケリングの注意点や海の危険生物などが掲載されたリーフレットをビーチで配布。水難事故防止のための注意点を説明し、安全にマリンレジャーを楽しむよう呼び掛けた。
宮古島では昨年、シュノーケリングなど遊泳中の水難事故が4件発生し、6人が死亡している。県内の事故数は67件で、死亡者数は37人。
参加者は4班に分かれ、砂山ビーチ~池間島、前浜ビーチ~来間島、新城、吉野海岸、伊良部島の佐和田の浜や中之島ビーチなどに出向き、市民や観光客らに、リーフレットを配布した。遊泳を楽しむときは気象状況の確認や単独では泳がないなど注意を促した。
また、パトロールの事務局を担当する市生活環境部まちづくり振興班の職員らが、宮古空港や市内大手スーパー前でリーフレットを配布し、安全なマリンレジャーを呼び掛けた。
市役所で行われた出発式で、平良哲則生活環境部長が「宮古島は周囲を海に囲まれ、マリンレジャーが各所で楽しめる反面、水難事故の危険性が懸念される。関係機関と連携し、悲惨な水難事故を防止できるよう、各海浜でのパトロールを実施してほしい」と同協議会長を務める下地敏彦市長のあいさつを代読した。
瑞慶山署長は「宮古島では昨年、遊泳中の事故が4件発生し、6人が死亡している。本来楽しいはずのレジャーが悲しい結果を招かないためにも、水難事故防止の意識を高めてほしい」と呼び掛けた。
宮古島海上保安署は4月29日から5月6日までを「ゴールデンウイーク安全推進活動期間」とし、水難事故に遭わないための注意を呼び掛ける。
県警本部は4月24日から8月31日までの間を「2015年県水難事故防止運動期間」と定め、海浜パトロールを強化するとともに、関係機関との連携で、事故防止の広報啓発活動を実施している。