「平和な島」次世代へ/憲法を語る集い
「九条守る」アピール採択
憲法記念日の3日、平良のカママ嶺公園内の「九条の碑」の前で、「みやこ九条の会」が主催する「憲法と平和を語るつどい」が開かれた。宮古島への自衛隊配備に反対し、憲法九条を守り、「平和な島を、次の世代にバトンタッチすることを決意する」としたアピール文を採択した。
この日の集いには約40人の市民が参加。三世代で参加する家族もあった。
主催者を代表してみやこ九条の会の仲宗根將二共同代表があいさつし、戦後70年にわたって憲法が果たしてきた役割を強調。「憲法のおかげで日本はどこの国とも戦争をしていない」とした上で、「これは、平和憲法を大事に思い、反戦平和を求める圧倒的多数の国民に支持され、守られてきたからだ」と述べた。
その憲法をめぐる安倍政権の対応に苦言を呈しながら「平和な宮古、平和な沖縄県、平和な日本を子や孫に受け継いでいくために共に頑張ろう」と話した。
この後、奥平一夫県議ら複数の参加者が決意を表明した。奥平県議は、「憲法を堅持し、日本がおかしな方向にいかないようにしなければならない。そのエネルギーが沖縄にはある」と話す言葉に力を込めた。
参加者の仲里タカ子さんは「憲法を変えようという動きは違うと思う。この世界に誇れる憲法を大切に守りたい」と話し、九条の世界的広がりを期待した。
宮古平和運動連絡協議会の清水早子さんは陸自配備の動きに触れ「この島を軍事の島にさせない活動に取り組んでいく」と述べた。
この後、アピール文を採択。「九条を守り、発展させていくことは私たち、また次の世代の命と生活を守ることにほかならない。九条の改悪を何としても食い止める」と誓った。