巨匠ギトリス氏と共演/青少年国際音楽祭
クラシックの名曲奏でる/市Jrオーケストラが練習成果発揮
第2回みやこじま青少年国際音楽祭(主催・同実行委員会)が8日夜、マティダ市民劇場で行われた。「20世紀最後の巨匠」といわれるイヴリー・ギトリス氏や日本を代表するバイオリニストらと宮古で音楽を学ぶ子供たちがオーケストラを編成。詰め掛けた大勢の市民の前でクラシックの名曲を奏でた。
「太平洋の真珠音楽祭」と名付けられた音楽祭では、チャイコフスキーやグリーグなどの楽曲を演奏した。
ビバルディ「四季」より「冬」第2楽章、バッハ「二つのバイオリンのための協奏曲」ではギトリス氏と、宮古島市ジュニアオーケストラ約30人が共演。冒頭、ギトリス氏が「曲の内容は冷たいけど、私たちは温かく演奏します」と述べ、その言葉通りに会場を温もりのある音色で包み込んだ。
プログラムは休憩を挟んで2部構成。ギトリス氏の柔らかなソロ演奏や、オーケストラの迫力ある音が加わった約2時間の音楽祭は、最後まで聴衆を引き付けていた。
チェロを学んで半年という奥平圭君(平良第一小6年)は「チェロは低音がかっこいい。舞台では練習通りできた。バイオリンやチェロなど、いろいろな音が一つになるオーケストラはすごい。もっとクラシック音楽を勉強したい」と話した。
実行委員会会長の下地敏彦市長は「豊かな子供たちの感性を育てていく島にしたい。子供たちの成長ぶりを見ていただき、支援してもらいたい」とあいさつした。