台風6号 農作物被害3億1029万円
養殖モズク70㌧流出/市農水部が速報値を発表
市農林水産部の砂川一弘部長は12日、市役所上野庁舎で会見を開き、葉タバコを除く農作物の台風6号による被害額速報値を発表した。被害が確認されたのは6品目で、被害総額は3億1029万8000円となった。葉タバコの被害額調査は日本たばこ産業(JT)の職員がきょう13日に来島し実施する予定だが、市では大きな被害額となるとの見込みを示している。
調査によると、被害が確認されたのはサトウキビ、メロン、ゴーヤー、オクラ、トウガン、カボチャの6品目。そのうち被害額が最も大きかったのはサトウキビで2億714万6000円。次いでゴーヤーの6920万5000円、トウガンの2385万2000円。そのほかは、カボチャが232万8000円、メロンは203万9000円。マンゴーの被害は確認されなかった。
農作物以外では、池間漁港で養殖モズク70㌧が流出し、840万円の被害を出したほか、同漁港で港に上げていなかった小型漁船が沈没する被害もあった。
葉タバコについては、収穫を終えているのは約3割で、残る7割が被害を受けた可能性があるという。専門的な判断が必要となるため、JTによる調査結果が出るのを待って、台風6号による市の農作物津被害額に加える方針。
葉タバコ被害について砂川部長は「収穫の最初の段階でダメージを受けてしまった。全体の中で葉タバコが最も大きな被害額となる恐れがある」、農政課の福里匡課長は「金額がどれくらいになるかは分からないが、10億円を超えるような被害となる可能性もある」と被害額の大幅な拡大に懸念を示した。