ビニールはがれる被害
マンゴー栽培用ハウス
11日午後から12日午後にかけ速度を上げながら通過した強い台風6号の影響で、宮古のマンゴー栽培用ハウスの一部のビニールがはがされたり飛ばされたりの被害を受けたほか、来月からの収穫を控えた果実の落下被害があった。宮古全体の被害総額などは、これから県や市がまとめる被害調査報告で明らかにされる。
暴風警報は11日午後4時38分に出された。下地島空港では12日午前1時18分に瞬間最大風速58・6㍍を観測した。台風は未明にかけ時速45㌔で通過。強い風と速い速度でハウスは打撃を受け、マンゴーに被害が及んだと推測されている。
風力が弱まった12日午前、マンゴー栽培農家によってはハウス内の果樹を水で洗い流したり、炭そ病を防ぐ予防薬の散布作業に追われた。
伊良部でマンゴーを栽培する男性(60代)は「ハウス10棟余りのビニールは台風で吹き飛ばされた。早めに炭そ病予防に力を入れたい」と残念そうな表情で話した。
別のマンゴー栽培農家の男性(50代)は「20棟近いハウスのビニールはすべて吹き飛ばされた。被害は大きい。台風が来ないことを願うだけだ」とがっくりした表情で話した。
狩俣地区でマンゴー栽培に取り組む男性(40代)は「台風襲来前の3日間、マンゴーハウスの台風対策を強化した。予想以上に被害はなかった」と安堵の表情を見せていた。