琉球王朝時代を再現/知念範紺琉装文化学院公演
舞と衣装で奥深さ紹介
「華衣(なはぐるむ)」と題した知念範紺琉装文化学院の宮古島公演が「母の日」の10日、マティダ市民劇場で開かれた。沖縄本島と宮古島で琉舞教室を開いている団体が出演。琉球王朝時代の伝統衣装を琉球舞踊とともに披露した。琉球王朝時代の衣装や、同時代の衣装を現代風にアレンジしたファッションショーも開き、琉球王朝の豊かさや奥深さを紹介した。
公演は2部構成で、第1部は厳かな「とうがにあやぐ」で幕開けし、国指定重要無形文化財「琉球舞踊」保持者、玉城流翔節会家元玉城節子さんらによる「でぃぐぬ花心」で観客の目を引き付けると、子供たちは「谷茶前」でコミカルな踊りを披露し、観客を沸かせた。
第2部はワークショップとファッションショーで、このうち「琉球絵巻いにしえからの贈り物」をテーマにしたファッションショーでは、琉球王朝時代の琉球王府の装いを再現。琉球国王が着用した衣装と王冠をまとった下地敏彦市長も登場した。
同公演は沖縄本島や海外などでも行われているが、宮古島での公演は初めて。会場には「母の日」とあって、多くの家族連れなどが訪れ、きらびやかな衣装や洗練された舞に目を奪われていた。
同公演に出演したのは▽玉城流翔節会玉城節子琉舞道場▽島袋本琉紫の会琉舞練場▽久田流根間幸子舞踊研究所▽琉装知念範紺琉装文化学院-。