伊良部大橋に照明設置へ/県宮古土木事務所
LED使用 環境面にも配慮
県宮古土木事務所はこのほど伊良部大橋に道路照明を設置することを決め、近日中にも工事を発注する。照明は280㍍の一定間隔で、平良側から伊良部島に向かって右側に計12基を設置する。地元やドライバーなどからの要望に応えたもので、同事務所では「夜間でも安全な通行が可能になる」と話している。今年9月をめどに設置する。
大橋は1月31日に開通したものの道路照明がなく、夜間における歩行者や通行車両の安全性が指摘されていた。
市議会3月定例会一般質問でも取り上げられ、下地康教建設部長は、大橋を管理する宮古土木事務所から今年9月ごろに設置するとの回答を得ていると答弁していた。
設置される照明は、池間大橋の照明とほぼ同型で省エネ、長寿命などのメリットが多い発光ダイオード(LED)を使用する。
大橋中央部にある弓形の主航路部橋梁420㍍と、伊良部島側の海中道路600㍍には、足元から照らすフットライトをそれぞれ道路の両サイドに設置する。
特に海中道路に関しては、近くにウミガメの産卵地として知られる長山の浜があることから、ウミガメへの悪影響を低減するため砂浜に光が漏れないよう配慮する。
伊良部地区自治会会長の山里英也さんは「ウオーキングしている人や自転車での通行も見られ、安全面の確保が課題となっていた。照明の設置で、夜間でも安心して大橋が利用できる」と話した。
通勤に毎日のように大橋を利用している下地中の久高三彦校長は「照明が無ければ、夜間は寂しい感じがする。照明で明るくなれば、夜間でも安心して気軽に利用できる。昼と夜がまったく違う雰囲気の大橋が楽しめる」と語った。