2トン車6台分回収/伊良部地域環境保全委
台風一過 台風で倒れた樹木など
伊良部地域農地水環境保全組織委員会(比嘉臣雄会長)は14日、台風一過のボランティア清掃を実施した。市民ら約20人が参加。電動のこぎりで根こそぎに倒れた樹木を切断した。粗大ごみなど2㌧トラック6台分を回収し、環境美化に貢献した。
台風6号が過ぎ去った12日午後、伊良部島と下地島では街路樹や原野の樹木が倒れたり、折れた枝や吹き飛ばされた葉が散乱。通行の妨げや景観を損ねた。そこで同委員会が動き出し、14日から向こう1週間の日程で大がかりな清掃活動に取り組むことを決めた。
初日の14日は伊良部島の農道と南区の一本松農村公園を中心に清掃を実施した。ごく一部の農道ではモクマオウやテリハボクなどが倒れ通行を塞いでいた。 参加者らは、電動のこぎりで片付けやすい長さに切断。同公園では、女性たちが散乱ごみを拾ったり、草刈りで見通しの良い景観にした。
比嘉会長は「農道そばの斜面で倒れた大木のモクマオウは撤去した。そこには花いっぱい運動の一環で、アキノワスレグサをたくさん植栽し、美しい花を咲かせたい」と述べ、額に汗を流しながら散らかった木の枝を回収していた。
下地島空港では12日午前1時18分に瞬間最大風速58・6㍍を観測していた。このため、公道ではまだ枝が折れた樹木が散見され、片付けには時間がかかりそうだ。