「ヤッカヤッカ」響く/多良間
豊作と豊漁を祈願/にぎやかにスツウプナカ
【多良間】村指定の無形民俗俗文化財で竜宮の神へ豊作と豊漁を祈願する豊年祭「スツウプナカ(節大祭)」が17日、盛大に行われた。4カ所の祭場では神歌の「ユノーレガ(豊年だよ)、ユノーレガ(豊年だよ)、ヒヤ、ヤッカヤッカヤッカ」の声が響き、木製の角皿で神酒を回し飲みした。
スツウプナカは、「八月踊り」とともに同村の二大行事の一つ。
ナガシガー(長瀬川)、フダヤー(札屋)、パイジュニ(南宗根)、アレーキ(新池)の4祭場で行われる。
各祭場では、手作りの紅白のカマボコや刺し身などで来賓らをもてなした。地元の人たちが神歌を唱えながら立ち上がり、「ユノーレガ、ユノーレガ、ヒヤ、ヤッカヤッカヤッカ」とはやしを受けて神酒を飲んだ。
伊良皆光夫村長は「台風6号の農作物への被害があり残念だが、スツウプナカで盛り上がり、豊作になるよう期待している」と話した。
スツウプナカは初めてという来賓の下地敏彦市長は「ぜひ見たいと思っていた。スツウプナカで一番の料理はカマボコだと思う。多良間の海で採れた魚を元にした、島でしか作れないカマボコ。これを食べながら島の豊作豊漁を願うのは素晴らしいものがある」とあいさつした。