「注射痛くない」/宮古島市
狂犬病予防呼び掛け
「ちょっと痛いワン」-。今月10日から始まっている宮古島市の2015年度狂犬病予防集合注射は17日、野原越公民館と西原公民館で行われ、会場では朝から飼い主に連れられた犬たちが不安そうな表情で予防注射を受けていた。
飼い主には狂犬病予防法に基づいて、犬の登録と予防注射などが義務付けられているが、前年度は登録されている犬の6割ほどしか受けていなかったことから市では、飼い主に義務の履行を呼び掛けている。
17日の野原越公民館では、注射器を持った獣医の姿に少しおびえた犬を飼い主が抱きかかえ「ちょっと我慢してね」「大丈夫だからね」などと声をかけながら、予防注射を受けさせていた。
狂犬病予防法が制定される1950年以前は、日本国内でも多くの犬が狂犬病と診断され、人も感染して死亡していた。
感染者は高熱、まひ、運動失調、全身けいれんなどを引き起こし、その後は呼吸障害等の症状を示して死に至ってしまう。
予防集合注射は今後、各地区で実施され、24日は狩俣集落センターと池間公民館(水浜)で行われる。
料金は登録料を含む新規が6200円、継続は3200円となっている。
問い合わせは市環境衛生課環境衛生係(75・5121)まで。