認可保育所 待機児童数48人/宮古島市
定員110人増も解消ならず/入所希望者が前年上回る
宮古島市で2015年4月1日現在、認可保育所への入所を希望しながら入所できていない待機児童数は前年度を6人下回る48人であることが市児童家庭課のまとめで分かった。今年度は前年度比で定員を110人増やしたものの、入所希望者がそれを上回ったため、待機児童解消には至らなかった。
15年4月現在の待機児童数を年齢別に見ると、0歳児が3人、1歳児は19人、2歳児が26人。3歳児以上では待機が解消されたものの、2歳児以下は前年度より増える結果となった。
今年度からの受け入れに向け市内の3保育園が「安心子ども基金事業補助金」を活用し施設の改築・改修を実施したほか、0~5歳児を受け入れる幼保連携型認定こども園が新たに完成したこともあり、前年度より受け入れ定員数は合計で110人増加した。しかし、入所申し込みも同様に増加したことから、待機を解消させることはできなかった。
1人の保育士が受け持つことのできる園児数が、4歳以上であれば30人、3歳児なら20人であるのに対し、1、2歳児は6人、0歳児では3人と年齢が低いほど少なくなり、受け入れ可能人数が限られる傾向にある。さらに今年度は3歳以下で入所を希望するケースが増加。保育士不足と相まって待機児童を生じさせる結果となった。
児童家庭課では、小さな子がいても経済的理由などから働かなければならない親が増え、入所希望者が増加しているものと分析。今年度からは幼稚園での預かり保育もスタートしたほか、今後、定年退職する保育士も増えることから、同課ではさらなる不足への懸念があるとした上で、保育士確保を大きな課題として取り組む考えを示した。