「緑を育む心」採択/第66回県植樹祭
ケラマツツジなど1500本植樹/来年は宮古島市で開催
【那覇支社】「未来へつなごう 緑豊かな あけみおのまち・名護」を大会テーマに、第66回県植樹祭(主催・県、名護市、県緑化推進委員会)が23日、名護市のなごアグリパークで行われ、来年の開催地である宮古島市の長濱政治副市長も出席した。自治体関係者のほか、市民や市内の小中学生など約1000人が参加し、ケラマツツジやヤブツバキなど1500本を植樹した。
主催者あいさつで翁長雄志知事(代読・安慶田光男副知事)は「名護市民が多くの緑に囲まれ潤いに満ちた生活を送り、未来を担う子どもたちが緑の大切さを理解し緑を育む心が県民全体に広がることを心から期待する」と述べた。
開催地を代表して稲嶺進市長は「わが山原(やんばる)は沖縄の水甕と表現される。豊かな山々や緑が先祖代々で大切に保全され、未来を担う子どもたちに豊かな緑を引き継いできた。思いを込めて植えた木が一本一本すくすくと成長するよう願う」と話した。
式典では来年の開催地である宮古島市の下地敏彦市長(代読・長濱副市長)が「宮古島市での会場は伊良部島総合運動公園のカントリーパークで行う。植樹祭を開催するにあたり、訪れるすべての方々に安らぎと憩い、緑豊かで思いあふれる宮古島、心つなぐ結いの島宮古で皆様のお越しをお待ち致します」とあいさつ。稲嶺市長からカンヒザクラの苗木が贈呈された。
大会決議では、緑の少年団代表の山内龍亜くん=屋部小6年=と田仲由依さん=同=が「私たちの植えた苗木の一本一本を大きく育て、豊かな緑や花々がもたらす大きな恵みに感謝し、緑を大切に守り育てる」と決議文を読み上げ、拍手で採択された。
県植樹祭は、県民一人ひとりが緑化の重要性を認識し、家庭や職場、学校、自治会など各地域で「一島一森(いちしまいちむい)づくり」に積極的に取り組み、県民総ぐるみの全島緑化県民運動として、1951年から毎年開催している。