市消防職員を検挙
飲酒運転、今年度3件目
宮古島市消防本部で勤務する男性職員(37)が22日深夜、酒を飲んで車を運転し、道路交通法違反(酒気帯び運転)で宮古島署に検挙されていたことが分かった。酒気帯び運転の状態で物損事故を起こしていたことも25日までに判明した。市は同日午前、臨時庁議を開くなどして対応を協議。今週中にも懲戒分限審査委員会を開いて処分を決する。
調べによると、男性職員は22日午後10時ごろまで市内で酒を飲んだ後、車を運転したという。その後別の車両と接触する事故を起こしたが、不十分な事故処理のまま現場を離れたものとみられる。通報を受けた宮古島署が11時55分ごろ、平良東仲宗根にある男性職員の自宅近くの駐車場で職務質問し、酒気帯び運転で検挙した。男性職員は酒を飲んだことを認めている。
これを受け、市は25日午前に臨時庁議を招集。下地敏彦市長は強い口調で再発防止を訴えたという。
その後の会見では「市民の生命や財産を守る第一線にいる部署の人間がこういうことを起こした。気が緩んでいる」と述べ、厳しく対処する考えを示した。
市消防本部の来間克消防長は「制服職員として崇高な使命を持ち、市民の安全と安心を守る立場の人間がやることではない。信じられない」と憤り、「許し難いことであり、市民に申し訳ない」とコメントした。
市職員の飲酒運転は今年度に入って3件目。先月2日に50代男性職員、同27日には課長級の50代男性職員がいずれも酒気帯び運転で警察に検挙されている。
消防職員が酒気帯び運転で検挙されたのは、2006年3月以来となる。