華やかに芸能まつり/沖縄宮古郷友連合会
ふるさとに思いを寄せ
【那覇支社】沖縄宮古郷友連合会(古波蔵和夫会長)主催の第28回芸能まつりが23日、那覇市民会館大ホールで開かれ、駆け付けた約1500人の在沖の郷友らは、ふるさとに思いを寄せながら華やかな芸能を楽しんだ。
宮古12地区の在沖郷友会や沖縄宮古民謡協会、同連合会女性・文化部など21団体が出演。舞台では「狩俣のイサミガ」や「多良間の棒踊り」の伝統芸能のほか、琉舞・日舞、コーラス、ジャズダンスなど多彩な演目が披露された。
芸能まつりは沖縄宮古民謡協会と下地ツル宮古舞踊研究所による「とうがにあやぐ」・「大世栄」の荘重な調べと優雅な踊りで幕を開けた。
古波蔵会長は「芸能まつりの公演を通して、会員が日々研さんし取得した多彩な芸能を披露することにより、芸能文化の普及発展に寄与したい」とあいさつ。
下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は祝辞で「日頃の練習の成果を存分に発揮され、今後とも伝統芸能の普及や継承のために活躍してほしい」と述べた。
在沖下地郷友会の「与那覇のヨンシー」では、宮古から駆けつけた保存会のメンバー10人も加わり、総勢26人で威勢の良い「ハッサー」の勇壮な掛け声を響かせながら、力強く飛び跳ねた。在沖久松郷友会は地元ミュージシャンの下地勇が歌った「ふる里自慢の久松音頭」に合わせ、ノザキクイチャーを基調にした創作舞踊を賑やかに繰り広げた。
宮古島市から「PARI番屋」の長間三夫さんとフランス人のセリック・ケナンさんが特別出演し、「みゃーくふつ」による2人の息の合った軽妙な漫談に会場は爆笑の渦に包まれた。
在沖北学区郷友会の保良マサ子さんは演歌の「おまえに惚れた(うわんかいどぷりゅう)」を宮古方言で情感を込めて熱唱し、盛んな声援と拍手を受けた。
最終演目では、芸能生活45周年を迎えた上野出身の演歌歌手うえち雄大さんが伊良部大橋開通を祝った新曲の「伊良部大橋」を披露した。