高校新卒求人が大幅減/宮古公共職業安定所管内
前年比で24・8%減(8月末現在)
宮古公共職業安定所(比嘉章所長)によると、8月末の同所管内における新規学校卒業者(高等学校)の求人数が前年同期比で24・8%減と大幅に落ち込んでいることが分かった。厳しさを増す新卒者の就職環境の中で、宮古地区県立学校長会(我那覇念宮古工業高校長)によると、生徒の就職先の希望地で最近は島内志向が強まっているようだ。しかし、島内の受け皿も少なく高校生たちの就職活動は今後も厳しい状況が続く見込みとなっている。
同所管内の8月末現在の新卒者求人数は76人で前年同期の101人に比べ25件(24・8%)の大幅減。
来年3月の卒業予定者は、592人(前年比43人減)で就職希望者は137人(同16人減)。そのうち、県外志望は84人で、県内志望は53人。
県内志望が53人もいる中で同所管内における8月末現在の県内求人は同所管内の2人のみ。沖縄本島からの求人はない。
今年3月末の新卒者に対する求人数(最終)は、131人。2009年3月卒に対する求人数は213人で過去2年間でも落ち込み幅は大きい。
求人数の減少について、比嘉所長は「新卒者の求人は県全体も落ち込んでおり、宮古も同様。求人数については今後も厳しい状況が続くと思う」と説明した。
厳しさを増す就職環境の中で、卒業予定者の島内就職希望が近年増加していることについて、同校長会の我那覇会長は「県外就職も年々厳しさを増し、就職へのハードルも高くなる中で、卒業予定者たちが県外就職に対しても後ろ向きになっているのかもしれない。こんな時こそアララガマ精神で頑張ってほしい」と話した。