アルコール検知器を寄贈
菊之露が市に140本「有効活用を」
菊之露酒造の下地勝社長は5日、市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、アルコール検知器140本を寄贈した。先月21日の市議会臨時会で下地市長が提案した同検知器の購入費が否決されたこともあり、下地市長は思わぬプレゼントに笑顔で感謝の言葉を述べた。
贈呈式で下地社長は「我が社も10年前に同検知器を導入したところ、不祥事が無くなった。予算の関係で市役所で導入が難しいというのであれば、私たちもちょうど新しく能力のある検知器購入を検討していたので、業界としてもお酒はルールを守って飲んでもらおうと、今回贈呈することになった。有効に活用してほしい」と述べた。
下地市長は「本当にありがたい。泡盛業界からの『しっかりやってほしい』という叱咤激励の意味だとも思っている。酒気帯び運転根絶のためにこれを抑止力として活用したい。また、職員には自覚を促すきっかけにもなると思う」と感謝した。
同探知機を巡っては、先月21日の市議会臨時会に下地市長が140本分の同検知器購入費39万4000円を補正予算に盛り込んで提案した。
しかし、「アルコールに関することは自己管理及び自己責任において行うべき」との理由で、公金での購入は認めず、補正予算から購入費を減額した修正案が全会一致で可決されていた。
下地社長は「この検知器は、実際に使うというよりもこれがそばにあるだけで職員の意識が変わると思う。そういった意味で効果があると思う。飲酒については自己管理が一番良い。しかし、シンボルとして設置することで使う必要のない職員風土が構築できればよいと思う」と述べた。