不審な電話に気を付けて
年金情報流出で注意促す/安全なまちづくり推進協など
宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会を構成する市と宮古島署、県は15日、沖縄銀行宮古支店など、市内の金融機関で年金支給日の特殊詐欺被害未然防止のチラシを銀行を訪れる人に配布し、詐欺被害に遭わないよう呼び掛けた。今回は日本年金機構から約125万件の個人情報が流出したことを受け、同機構が発行しているチラシを同時に配布した。
チラシには▽日本年金機構や年金事務所から電話をすることはない▽日本年金機構がATMの操作を依頼することは一切ない-など、被害に遭わないための注意事項が記されている。宮古島署の瑞慶山力署長は「年金情報流出を口実にした振り込め詐欺や個人情報詐欺に遭わないよう、十分注意してほしい」と呼び掛けた。
宮古島署管内では2014年に1件の振り込め詐欺などの特殊詐欺事案が発生したが、15年5月末現在、特殊詐欺被害は認知されていない。県内では14年1年間で22件発生し、被害総額は5809万円。15年5月末現在ではすでに11件が発生し、被害額は約6900万円となった。(15年はいずれも速報値)
このチラシ配布は、時間と場所を選ばないこの種の犯罪について広く市民に知らせ、犯罪と被害を未然に防止するために、年金が支給される毎偶数月の15日(休日の場合は直前の営業日)に同協議会が実施している。