戦争の怖さ語り継ぐ/多良間村で慰霊祭
戦没者のみ霊に誓う
【多良間】慰霊の日の23日、多良間村(伊良皆光夫村長)主催の慰霊祭が仲筋地区にある慰霊の塔広場で行われた。式典には伊良皆村長、遺族や村関係者らが参列し、厳かに執り行われた。
伊良皆村長は「戦後70年が経ち、戦争を知らない世代が多くなった。戦争の恐ろしさ、悲しさを、身をもって語り継がなければならない。二度と同じ過ちを繰り返さないように、次の世代へ伝えていきたい。犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます」と式辞を述べた。
多良間中学校の生徒を代表して、伊良皆裕菜さん(3年)が「平和は、幸せや楽しさを一人で感じるのではなく、多くの人々と分かちあう、そんな時にやってくるのではないかと考える。私たちがやるべきことは、平和のバトンを受け継ぎ今よりも、より平和な世界に近づけるようにすることだと思う」と平和へのメッセージを朗読した。
遺族で戦争体験者の70代の男性は「あれから70年が経つ。時が経つにつれ、戦争体験者が少なくなってきた。今語り継ぎ、二度とあのような戦争を起こしてはならないと願う」と語った。