今年度から算出方法変更/入域観光客数
同数でも従来より多く計算
観光商工局「実数に近づく」
宮古島市は今年度から入域観光客数の算出方法を変更した。これまでは算出に航空乗客に占める島外在住者の割合を示す混在率に市内ホテルの稼働率を加味した混在率を採用してきたが、今年度からは空港乗客の混在率のみで算出する。その結果、混在率の割合は高くなり、乗客数が昨年度と同数なら入域観光客数は年間で5万人ほど多く算出される。市観光商工局ではこれにより実数により近づくとの考えを示す。
市の入域観光客数は2011年度まで市内主要ホテルの稼働率などを基に算出してきたが、12年度からは航空機を利用する島外在住者の混在率を用いる方法に変更した。しかし、混在率のみで算出すると、従来の方法より客数が大幅に増える結果となることから、激変緩和策としてホテル稼働率も加味することで混在率を下げる調整が行われてきた。
前年度の月別入域観光客数は4月が2万6929人、5月が2万6998人だったのに対し、混在率を見直した今年度について観光商工局は4月が4万533人、5月は3万7929人と発表した。同局の下地信男局長は12年度に算出方法を見直す際、ホテル稼働率を加味させたことの必要性を疑問視。結果として実態にそぐわない数字となっていたとした上で、「今回の見直しで実態の数字に近づいた」との考えを示した。