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行雲流水
2015年6月27日(土)8:55

「自衛隊基地」(行雲流水)

 6月25日NHKラジオの午後6時のニュースで、下地敏彦宮古島市長が700から800人の陸上自衛隊の部隊が宮古島に駐留することを容認する、と記者会見であきらかにしたと報じた。ただ聞き流していたニュースに「おー」と声をあげてしまった。明日の新聞が見ものだ

▼26日午前5時新聞はまだ届いてない。ならばネットで確かめようとパソコンを立ち上げる。しかしネットもまだニュースにしていない。NHKラジオニュースにこだわりそれを確認したいと思うのは、宮古島市の市長が自衛隊の駐留を歓迎したことは今の沖縄の言論、政治状況を思うと画期的なことだからだ

▼昨年の沖縄知事選以来、基地問題で自衛隊配備の論議すらできないような風潮が出来上がってしまっている中での下地市長の発言である。混沌とした国際社会にあって国民・住民の安全保障は国や自治体の責務であることからすれば下地市長の自衛隊受け入れは当然のことだ

▼いまの沖縄県知事は基地問題で日本政府と真っ向から対立するばかりで県民の安全保障をどうするのか、その政治姿勢からはうかがうことができない。宮古海峡といわれる宮古・沖縄間の公海水域を中国の海軍が艦隊を組んで往来するようになったばかりか、石垣市の行政区画である尖閣の領海内に出はいりを繰り返す中国公船を思うと国の南西諸島への自衛隊配備は必要不可欠の対策だと考えられる

▼6時、宮古毎日新聞がとどいた。「自衛隊配備は必要」の一面トップの大見出しが眼中に飛び込んできた

▼閉塞気味の沖縄言論界に大胆な提言をする見出しである。

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