水に感謝の気持ちを/宮古水まつり にぎわう
宮古水まつり2015(主催・同実行委員会)が28日、「黄金 世果報 宮古用水(くがに ゆがふ みゃ~くぬみず)」をキャッチフレーズに、地下ダム資料館など城辺福東周辺を会場に行われた。大型プールでは水遊びを楽しむ子供たちの歓声が響いた。恒例のそーめん流しには、多くの参加者がカップと箸を手に、流れて来るそうめんやカマボコ、ミカンなどに舌鼓を打っていた。
せせらぎ公園ゾーンに設けられた大型プールやウオータースライダーには子供たちの歓声と笑顔があふれていた。
長さ5㍍幅70㌢のゴザを往復する水中ゴザ走り競争やザリガニ釣りなど水に関連した多彩な催しが行われた。ザリガニ釣りは生態系への影響を考え、逃がさないで最後まで責任をもって飼育することを条件に、釣った参加者が1匹だけ持ち帰られるルールで実施した。
また、宮古用水見学バスツアーも実施された。小学生以上の親子らが用水関連施設などを見学した。
資料館前の特設ステージでは、宮古の用水の話を、宮古伊良部水利事業所調査設計課の上岡崇之課長が説明したほか、鏡原幼稚園の園児によるかわいい演技や宮高ダンス部によるヒップホップダンスなど、多彩な演目が披露された。
水まつりは、実行委員長を務める下地敏彦市長はじめ関係者らのテープカットで開幕した。
下地市長は「宮古には大規模地下ダムを水源とするかんがい施設がある。2006年に農林水産省から『宮古用水』として全国疎水百選に認定されている。これを活用し『世果報世』の実現と『宮古用水』の継承に全力を傾ける」とあいさつした。
宮古島市議会の真栄城徳彦議長は「宮古用水のPRや、地域の活性化に寄与するまつり。水への感謝の気持ちとともに、楽しんでほしい」と祝辞を述べた。
沖縄総合事務局農林水産部幸田淳部長、県農林水産部島田勉部長(宮古農林水産振興センター農林水産整備課和宇慶隆課長代読)が、それぞれ祝辞を述べた。