優良賞に丸良建設、楚南海事/県建設業労災防止大会
ゼロ災害に決意新た
【那覇支社】建設業労働災害防止協会県支部(下地米蔵支部長)主催の第41回県建設業労働災害防止大会が26日、那覇市内のホテルで開かれ、優良賞(工事現場)で宮古島市の丸良建設(平良正樹社長)や楚南海事(楚南武士社長)、功績賞で松川仙雄さん(丸玄建設管理技術者)など25社・8個人を表彰するとともに、「安全の誓い」宣言で災害ゼロを目指し決意を新たにした。
大会に出席した平良社長は「この素晴らしい賞を励みに、今後とも社内で労働災害防止活動を推進し、他社の見本となるよう頑張っていきたい」と話した。
下地支部長はあいさつで、「建設業は工事量が増大する中、担い手不足による経験の浅い新規入職者の安全衛生対策など喫緊の課題が山積する」と指摘した上で、「いかなる状況にあっても人命尊重という基本理念のもと、安全衛生管理運動をより一層推進していこう」と呼び掛けた。
表彰式では、労働災害防止活動に積極的に取り組んだ功績を認め、優良賞に丸良建設の工事現場「加治道地区畑地かんがい施設整備工事」、楚南海事の「同地区ほ場整備工事」、功績賞に前川さんらが選ばれ、下地支部長から表彰状が贈られた。9月10日に東京開催の全国大会で本部表彰される優良賞(工事現場)の大米建設(仲本靖彦社長)、功績賞の比嘉正吉さん(共和産業安全管理者)らも紹介された。
同大会は、県内建設業の関係者らが一堂に会し、過去の労働災害発生の現状を総括して、労働災害の絶滅に向けさらに前進させることを目的に毎年開催される。
同県支部によると、2014年に発生した死亡事故は4人で、休業4日以上の労働災害は189人と13年に比べ33人も増加するなど、1998年以降で最多の死傷者数になったという。今年1月から「建設業のみんなでスクラム ゼロ災害」をスローガンに掲げ、安全衛生教育の積極的な実施や墜落・転落、クレーン倒壊など3大災害防止対策の徹底-など、「ゼロ災運動」に取り組んでいる。