黄金色の稲収穫/宮島小
伝統の踊りで前祝い
宮島小学校(屋嘉比俊哉校長)は7日、豊作で稲が黄金色にたわわに実る田んぼで稲刈り体験学習を実施した。子供たちは、鎌で刈り取った稲を手に輪をつくり、地域の伝統行事「ズーコーモーイ」で踊りを披露。来年も「ウプユーナラシ(大豊作にさせてください)、サッサイ、サッサイ」と前祝いし、収穫を喜びを分かち合った。
この日は同校児童5人、園児1人、狩俣小4~5年計10人が参加。宮島小PTA、島尻老人クラブ、地域で60~69歳で組織する山田会などが全面的に協力した。
式で、児童会副会長の高橋弥摩斗君(5年)は「稲刈りの狙いは3つあります。1つ目は収穫の喜び、2つ目はみんなの協力、3つ目は地域の方々に感謝することです」と語った。
上地孝子教諭は「今週の木曜日に収穫を予定していたが、台風の影響で、きょう急いで収穫することになった。天気を見ながら臨機応変に対応することも大事。狩俣小学校の子供たちも一緒に収穫して喜びを分かち合いましょう」と歓迎の言葉を述べた。
今年2~3月に苗代(なえしろ)づくりを実施。4月に丈夫に育った苗で田植えした。愛情を込めて育てた稲はすくすく成長し、黄金色の穂は重そうに垂れていた。参加者らは、鎌で慎重に刈り取り、大事そうに運んだ。昨年は新米50㌔を収穫しており、今年はそれ以上の収量が期待されている。12月に収穫祭を開く予定。
児童会長の山内優梨愛さん(6年)は「とてもたくさん収穫できてうれしい」、高橋君は「収穫は初めての体験だったので、とても良かった」と感想をそれぞれ話した。
体験した狩俣小の平良りんさん(6年)は「知らないところがたくさんあったが、多くのことを学ぶ良い機会になった」と笑顔で話し、額の汗をぬぐった。
屋嘉比校長は「地域から多くの方が参加し、感謝の念でいっぱい」と礼を述べた。
地域から参加した花城金明さん(72)は「昔の島尻地区は稲作が盛んだった。中学生まで両親の手伝いをした。きょうは子供たちが頑張ったので良かった」とたたえた。