役割は「心育てること」
家庭教育テーマに講演会/東京家庭教育研究所主催
家庭教育公開講演会「パパ、ママ こっち向いて~見つめてみよう私の子育て~」(主催・東京家庭教育研究所)が11日、市中央公民館大ホールで開かれた。同研究所講師の青木益美氏が講師を務め、子育てをする上での家庭教育の役割について「心を育てること」との考えを示した。
子育ては、知識、意志・意欲、感情のバランスがそろった人間に成長させることを目指すべきと語る青木氏。「今は知識はたくさんあり、意欲もほどほどにあるが感情、心が育っていない子供が多い」との認識を述べた。
「心を育てることが家庭教育の役割」とした上で、美しさに感嘆する感動の気持ちや他者への感謝の思いなどを子供の心に響かせることで、豊かな心を育ませることができるとの持論を披露した。また、「素直でなければ思ったことを行動に移せない」として、素直な心が豊かな心の基本になるとの考えを示した。
最近は豊かで便利な世の中になった一方で、心の貧しさが見られるようになったとの懸念を語る青木氏は、便利な世の中になっても変わってはいけないこととして①思いやりの心②年長者を大切にする心③物の命を大切にする心-の三つの心を挙げた。
会場には多くの市民が来場し、青木氏の話に聞き入っていた。